勇気をもってHIV検査を受けようとする男性

HIVを知らないという方はあまりいないと思いますが、身近に感じている方は少ないと思います。自分には関係ないと勝手に判断などをしないで、一度検査して確かめましょう!

赤ちゃんへの授乳も、舌を使うキスも一応HIV検査

 HIVが世界に広まりかけた初期の頃は、空気感染すると勘違いしていた人もいたようですが、HIVはインフルエンザウィルスなどとは違って空気感染することはなく、感染力も特に強いほうではありません。しかし、一度感染すると、死滅させることは現在の医学ではまだ無理ですので、あとは早期発見、早期治療で進行を食い止めてゆく治療となります。しかし、初期の頃はHIV感染は死を意味しましたので、感染しても死を防ぐことができるようになった現状から、この疾患に関する医学の進歩のめざましさがうかがえます。ウィルスを死滅させる薬が開発されることも、近い将来に期待されるところです。
 そうした薬を生かすためには、HIV検査によって感染直後に感染の事実を知り、治療を開始してHIVの増殖を抑え、免疫細胞の破壊を抑えておくことが求められます。HIVウィルスは血液や精液、膣分泌液、唾液、母乳、尿、涙などの体液に含まれています。唾液や尿へはわずかしか含まれていないため、それを介して感染する可能性はまずないようです。しかし、舌を使うキスの場合は、唾液では感染しないものの、口の中の粘膜に傷があって出血している場合は、感染の危険があるとされています。口の中の出血はすぐ止まりますし、ごく微量の場合は自分でも気づかないことがあるため、念のためHIV検査を受けてみてもいいかもしれません。
 母乳にもHIVウィルスは含まれているため、授乳中にHIV感染に気づいたような場合は、赤ちゃんにもHIV検査をすることが必要となります。母親が自分の感染を知った後は、当然粉ミルクを使用することになります。いずれの場合も早期発見、早期治療が極めて大事です。